青い暗闇

悶え苦しむ魚中毒者地獄の味噌蔵

魚メモの写真の利用について

魚メモの写真ですが,個人利用に関しては自由に使ってもらってOKです.

スライドやポスターなどご自由にどうぞ.

 

公的な利用(資料や展示)に関しては基本フリーに使っていただいて構いませんが,事後でもいいので必ず下記のメールまで一報ください.

汚い話ですが,アウトリーチに貢献することが昨今は研究者にも求められているので,どんな些細な利用でも私のキャリアにとってプラスになります.なので必ず教えて下さい.

 

商業利用(テレビ番組や雑誌など)で使いたい場合は,使用前にコメント欄か下記のメールまでご一報ください.

すいませんが,原則なんらかの対価をお願いすることになると思います.そうしないと際限がないのを経験しているが故の措置ですのでご了承ください.

また,使用される内容によっては断ることもありますのでそちらもご了承ください.

 

大した写真もないのに偉そうじゃないかと思ったあなた.わかります.実際そんな使えるものは載せてないし,今後も載せるつもりはありません.

でも,意外とこういう生き物系の写真ってひょんなタイミングで利用依頼がくるんですよ.

なので最初に利用方法を書いといた次第です.

よろしくおねがいします.

 

連絡先:acheilognathus5884あっとgmail.com

 

2020年のワタシから

コロナで出張続きの暮らしも少し落ち着いたので,昔開設したこのブログを復活させました.

といっても,非公開設定の病みブログも同然だったので,クリーンアップしての再開です.

2016年頃の投稿を読み返したのだけれど(もう下書きに戻した),当時は相当ストレスフルだったみたいね...

大丈夫,2020年のキミは笑っているよ.

 

当時人目を忍んで作った標本の写真をここに貼っていたようなので,これは続けようと思います.

あとは,出版された自著の紹介とかできたらいいかな...

 

そんな感じでヌルっと更新していこうと思いますのでよろしくおねがいします.

アカメモドキ

Psammoperca waigiensis (Cuvier, 1828)

アカメモドキ(akame-modoki<japanese>)

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・沖縄島東部市場にて購入.

・一属一種.

サンゴ礁の浅海域に生息.

・そんなに多くも無いが,市場には定期的に揚がる.美味らしい.

・下顎が上顎よりも長くならないことからアカメ属と区別可.この奇天烈な顔がえもいえぬ「モドキ感」を漂わせる.

・モドキマニア垂涎の種.

・リンク

アカメモドキ | WEB魚図鑑

シモフリタナバタウオ

Calloplesiops altivelis (Steindachner, 1903)

シモフリタナバタウオ(shimofuri-tanabata -uo<japanese>)

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・2015年10月に沖縄島西海岸で採集.

サンゴ礁浅場の岩の隙間にいるので,普通に採るのは困難.

・ハナビラウツボに擬態しているのではと言われている.

・種小名アユと一緒じゃん.

・リンク

シモフリタナバタウオ | WEB魚図鑑

スイシャギギ  Pseudobagrus brevianalis Regan, 1908

Pseudobagrus brevianalis Regan, 1908

短臀鮠(duǎn tún wéi<chinese>)

スイシャギギ(suishya-gigi<japanese>)

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・台湾中部固有種.主に日月潭周辺に分布することから戦前の日本の魚類学者,大島正満により付近の地名にちなみ水社ギギと名付けられた.

・台湾南投県の河川上流域の瀬の礫間から採集.当時の水はひどく濁っていた.

・標本個体が白いのは,単に時間の経過により脱色しているだけ.地下棲とかではない.

ヒシダイ

Antigonia capros Lowe, 1843

ヒシダイ(菱鯛;hishidai)

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・2016年2月5日に沖縄島那覇沿岸漁港にて捨てられそうになっていた個体をい貰った物を貰った.

・深海性なので,マチ(ハマダイ)漁の混獲物か?

・ストッキングをかぶったおっさんのような顔がキュート.

・写真の個体は体高が標準体長よりも大きい.

・参考文献

畑晴陵,高山真由美,本村浩之.2015.薩南諸島広域から得られたヒシダイ科魚類ヒシダイAntigonia capros.Nature of Kagoshima, 41: 171-175.

三浦信男.2012.美ら海市場図鑑 知念市場の魚たち.ウェーブ企画,与那原.140 pp.

・リンク

ヒシダイ | WEB魚図鑑

アカメ

Lates japonicus Katayama and Taki, 1984

アカメ(akame<japanese>)

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高知県中部の小河川河口(汽水)にて採集.

・アマモ場だけでなく落葉の中にも潜んでいる事に驚いた.

・生時は,頭部を下にして斜めに定位する(写真よりも急).

・高知が誇る怪魚であり,日本淡水三大怪魚(私称;他はイトウとビワコオオナマズ)の一角.

・写真の個体は幼魚.この時期から眼はしっかり紅い.いつか成魚も野外で拝みたいものだ.

四万十川学遊館 あきついおで成魚が展示されているはず.また,同属のL. calcariferバラマンディ)は,台湾の國立海洋生物博物館で展示されていた(2014年).

・リンク

アカメ | WEB魚図鑑