青い暗闇

悶え苦しむ魚中毒者地獄の味噌蔵

カゴシマニギス

Argentina kagoshimae Jordan and Snyder, 1902

カゴシマニギス(kagosima-nigisu<japanese>)

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・ニギス目ニギス科カゴシマニギス属.ニギスはニギス属.

・Nakabo(2013)未掲載の同属にアリスニギス Argentina aliceae Cohen, 1969,オオメニギス Argentina silus (Ascanius, 1775),ミナミニギス Argentina elongata Hutton, 1879に和名が存在.

・上顎が下顎よりも長いことから近縁の他種と区別可.

・焼くと美味.5月のサンプルでは,ニギスよりも脂がのってて美味だった(逆かも).

・写真の個体は,某大学からの頂き物.日本近海産としか言えない.

・リンク

カゴシマニギス属 | WEB魚図鑑

ドロメ

Chaenogobius gulosus (Guichenot, 1882)

ドロメ(dorome<japanese>)

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高知県中部の小河川河口(ほぼ海水)の礫下より採集.

・胸鰭の遊離軟条があることでウキゴリ属と区別可.

・胸鰭が無紋,尾鰭周縁が白く縁取られる事から同属のアゴハゼと区別可.

・海の雑魚と思いがちだが,まっさらな気持ちで見るとかなりの美種だと思う.

・リンク

ドロメ | WEB魚図鑑

 

はじめに

小学生の頃,椎名誠の本が好きだった.

自由に本を買うこともままならない小学生の頃,突然叔母から椎名誠の本が一式送られてきた.

他に読む者も無いし,ゲームを買ってくれるような家庭でもなかったので,暇を貪るように熱中した.たしか一番最初に読んだのは,「あやしい探検隊 海で笑う」だったと思う.

 

あれから10年,彼ほどとは言わないが,自分も自分なりに冒険を重ねてきた.

今,冒険を続けるか否かの岐路に立たされている.だからこそ,今までの冒険を振り返り,これからの冒険を記録してみようと思う.

 

このブログのタイトルは,私の敬愛する椎名誠の作品のタイトルをパクったものだ.

あいにく技術も保護精神も持ち合わせてはいないが,私は生き物の事を考えないと,生き物に出逢わないと,いつも気が狂いそうになる.そしていつでも気が狂うような出逢いを求めている.

 

彼はどうしようもない活字中毒者だったらしい.だったら私は魚中毒者だ.

 

#2020年の私から見た注記

だいぶスカした文章ですが,結局このあと辛い出来事が多すぎて冒険の記録は大してできなかったようです.どんまい.

最近は未発表データを含む冒険が多すぎてすぐには公開できませんが,出版に合わせて当時のフィールドを振り返る記事でも書きたいなと思います.

この時のブログタイトルは副題にして,昔Bloggerでやっていた別のブログタイトルをつけ直しました.でもわりといいセンスしてたと思うよ2016年の俺.

幸いまだ魚中毒者でいられたのはラッキーですね.

(2020.6.16 追記)